ことはじめ

 《 モバイルプラネタリウム、こと始め  》 

  ずっと昔、ひげジィきむらがまだ小学生だった頃、月に一度、横浜の県立青少年センターのプラネタリウムへ行く日を心待ちにしていました。そう、プラネタリウムは出かけて見るものでした。

五島プラネタリウム

天文博物館五島プラネタリウム

  時は流れ、気が付けば自身がプラネタリウム解説員になっていました。黒光りする巨大なプラネタリウム投影機は、西ドイツ生まれで、機械の操作台はドイツ語表記でした。毎週月曜日は投影機の保守点検日、上司の指示で年間スケジュールに従い、細かい所まで手を入れ、機器の維持を行いました。時には秋葉原へ特殊パーツ捜しにも行きました。

  再び時は流れ、今ではコンピュータが急速に進化し、プラネタリウム番組はCG映像をふんだんに出す所へ変わってきました。確かにすごく迫力ある映像です。でも、もっと自然に、もっとゆっくり現実感のある星を楽しみたいという気持ちが湧いてくるのは私だけでしょうか。

モバイルプラネタリウム

  アナログ式の移動式プラネタリウムは古くからあり、球面に空けた穴から漏れる光を星に見立てたり、高輝度光源で恒星原版を照らしてレンズで星を映し出すものです。ただ、太陽や月惑星が出せず、現実感のある星空再現までは至っておりませんでした。

  一方、デジタル式のプラネタリウムが急速に進化し、多くの科学館でデジタル化が進んでいます。2008年になると魚眼レンズ付高解像度プロジェクターとノートパソコンを使ったデジタル式の移動式プラネタリウムの試作機ができていました。これは科学館仕様のプラネタリウムの小型版です。恒星だけでなく、月惑星を始め、流星や学習番組で必要な高度方位目盛など、従来の機能をすべて含む製品です。エアドームのスクリーンと組み合わせれば、全体のシステムが驚くほど小さくできます。

  そこで、それら全てを車に積み込み、出前式のプラネタリウム屋を始めてみようと決心したのが、2008年のようやく秋風が吹き始めた頃です。

 

 スペース(7m四方と高さ3.2m)と電源(100V10A)さえあれば、

たちまち可愛いプラネタリウムができあがり!

 

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